引越しのキャンセル
急に病気で入院したり、事故にあったり、海外出張の命令が下ったり、人は自分ではどうしようもない出来事に見舞われることがあります。
予定していた引越しができなくなり、キャンセルすることもあります。
そんな時に一番気になるのは「キャンセル料はいくらかかるのか」ではないでしょうか?
引越し業者のキャンセル料に関しては国土交通省が作った「標準引越運送約款」の第二十一条に書かれています。
そこには次のようなことが書かれてあります。
・キャンセルがお客様の都合によるものであること。
・キャンセル料は引越し前日か当日のキャンセルのみ請求できる。
・引越し前日のキャンセル料の金額は、見積書に記載した運賃の10%以内。
・引越し当日のキャンセル料の金額は、見積書に記載した運賃の20%以内。
・すでに実施したり着手したサービスについては、費用を請求することができる。
※ダンボールなどを使った場合は、ダンボール代を請求できるということです。
つまり引越しの前日のキャンセルは運賃の10%以内、引越し当日のキャンセルは運賃の20%以内で、それ以外のキャンセルにはすでに提供されたサービスの実費のみの負担ということです。
依頼者にはとても親切だと思います。まさか前日まででいいなんて思いませんでしたね。
しかし逆に、引越し業者にとっては前日まではキャンセル料も請求できないという迷惑な話でもあります。
ですからキャンセルが確定した時点ですぐに引越し業者に連絡してください。
引越し日まである程度の時間の余裕があれば、別の人の予約を入れることができるかもしれません。
この標準引越運送約款はいつか変更されることも考えられますので、引越し業者と交わした契約書には必ず目を通しておいてください。